2009年1月30日

第510回例会 会長タイム

090128.jpgもうすぐ2月です。梅の季節がやってきます。この時期に思い浮かべる与謝蕪村の句があります。「しら梅に明くる夜ばかりとなりにけり」です。蕪村は旧暦の1783年12月25日、現在の2月1日の未明に68歳で無くなりますが、死の前夜(24日)に弟子を枕元に呼んで病中の吟を書き取らせました。その3句の臨終吟の最後の句です。「初春(しょしゅん)」と題を置くべしと指示しています。そして眠れるごとくめでたく往生をとげたそうです。しら梅に明くる夜ばかりとなりにけり。来る日も来る日も軒端の白梅のところから夜が明けてゆく、夜の明ける気配と梅の開く気配を重ねて、幻想的な詩境のなかで生涯を閉じていった幸せな詩人でした。白梅に明けてゆく黎明が永遠に続くのです。「白梅」は浄土でもあり、もしかしたら理想の女性だったかもしれません。こんな美しい最期を遂げた蕪村ですが、その生涯は貧乏と借金苦に悩まされながら古典を学び、60歳を過ぎてから絶好機を迎えた俳人であり画家でした。晩年の文人画「夜色楼台図(やしょくろうだいず)」(重要文化財)は先日のNHKハイビジョンで放映されましたが、家々にともる明かりがほのぼのとした人間愛を感じさせ、堪能させていただきました。
蕪村とは反対に生涯多くの弟子に恵まれ、裕福に暮らした松尾芭蕉の辞世の句は「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」でした。悲壮感が漂っています。裕福でありながら悩み多き人生だったのかもしれません。往生際の悪い句です。やはり私は蕪村に引かれます。「しら梅に明くる夜ばかりとなりにけり」という心境で旅立ちたいと思います。

2009年1月23日

第509回例会 会長タイム

今週のトピックスはバラク・オバマ米新大統領の就任でしょう。就任演説で気に入った箇所があります。『我々の試練は新しいのかもしれない。それに立ち向かうための道具も新しいかもしれない。我々が成功するかどうかは、労働と誠実さ、勇気、フェアプレー、忍耐、好奇心、忠誠心や愛国心にかかっている。古くから言われていることだ。だが、真実だ。それは歴史を進歩させた静かな力だった。今求められているのは、こうした真理への回帰だ。責任を果たすべき新たな時代だ。我々米国人一人ひとりが、自分自身や国家や世界に義務を負っていることを認識し、こうした義務を嫌々ではなく、喜んで受け入れることだ。(毎日新聞)』 この困難な時期に真っ向から正道で立ち向かう姿勢が出ていると思います。「Change」と「Hope」を排除し「責任」を強調した演説でもあり、群衆の90%位が盛り上がりをそがれたらしい。オバマは世界からの期待にどのようにこたえていくのか。新しいリーダーに注目していきたいと思います。
昨日の第6グループ会長幹事会で、海老名欅RCが担当する2月22日(日)開催のIM(インターシティー・ミーティング)が話題にあがりました。以前にお伝えしましたように、「青少年交換プログラム」をテーマとして“What's Rotary?”を考える機会とする企画です。実際に在日中の外国人留学生や日本人留学経験者を呼んで話を聞き、出席ロータリアンとの交流を図る催しを計画しています。今回のIMは簡素化に取り組むそうで、担当クラブの会長幹事が他クラブを訪問して出席要請をすることを行わないことになりました。また、事後の報告書は、DVDを各クラブへ配布することと各クラブのIMを記事とした週報を集めて編集することとしています。第6グループ10クラブの会員同士の交流を図るために、異なるクラブのメンバーが同席する懇親会を行います。海老名欅RCの加藤伸一会長から多数の会員の参加を要請されております。次年度は当クラブがIM担当となります。是非大勢で出席し、他のクラブと交流を深めましょう。
第100回バーミンガム国際大会委員会から参加案内が来ています。6月21日から英国バーミンガムで開催されます。登録料は3月31日までが330ドルと安くなっています。円高の今がチャンスかも知れません。希望される方はお申し出ください。

2009年1月16日

第508回例会 会長タイム

先週9日の3クラブ合同賀詞交歓会は、出席された会員全員の協力で大変良い雰囲気で進めることができたと思います。企画準備をされましたクラブ広報委員会の皆様には厚く御礼申し上げます。
1月11日に厚木市少年野球協会学童部創立30周年記念式典へ吉村会員とともに出席し、当クラブ主催少年野球教室の長年の実績に対し感謝状を受取りました。RCにおける継続事業の重要性を痛感いたしました。
今年度も後半に突入し、理事会では4月の公開例会の計画準備と各委員会が担当される例会の充実に向けて頑張っていきたいと強く感じています。理事役員をはじめ会員皆様の御協力御支援をよろしくお願い申し上げます。
景気の悪化と政治の不安定な状況で、将来の見通しが不透明な昨今ですが、会員の皆様は様々な対応努力をされておられることと推察しております。国立社会保障・人口問題研究所の予測によりますと、46年後の2055年における日本の人口のピーク年齢は85歳になるそうです。超高齢化社会に向かって進んでいることは確実のようです。恐らく従前の思考や行動方式は行き詰まることになるのでしょう。今こそ将来を見据えて新たな展望を開くために自分に投資する時期なのかも知れません。
今月13日、厚木青年会議所新年式典に3RC会長が出席させていただきました。私はJC関係の会合が初めてだったので、独特の雰囲気に感銘を受けました。一方ではテーマとして「行動」を掲げ、地域振興と青少年育成に取り組むことを誓約し、他方では理事長ほか役員の方々が発表される内容は理念と抽象的思考のかたまりのように聞こえました。発表の態度が真剣で、思いを懸命に言葉に変えていました。社会貢献だけでなく人材育成の場としてのJCの役割を感じることができた経験でした。彼らが新しい未来を切り開いて行くのではないかと期待しています。また、当クラブにはJC出身の人材が多数いらっしゃいます。大変心強く感じている次第です。

2009年1月 9日

第507回例会 会長タイム

厚木3RC賀詞交歓会


DSCF1601.jpg今年は経済の危機がさけばれている中で年が明けました。しかし、きっとここにおられる皆様方は穏やかな正月を迎えられたことと推察しております。
ここで多くのロータリアンが熟知している初歩的なお話しをさせていただきますことをお許しください。四つのテストについてです。20世紀の世界大恐慌のさなかの1932年、シカゴRC会員のハーバート・J・テーラーは倒産寸前の調理器具メーカーを救うために社長に就任し、社員たちに倫理的価値観の目安となる簡潔な指針として四つのテストを提案、全社に徹底させました。目先の利益を優先したくなる厳しい場面であっても、全従業員が果敢に四つのテストに適合する行動を取っていったのです。そして次第に大きな信頼と好意を勝ち得ていき、5年後には見事に会社を再建することができました。実業界において四つのテストが大変有効であることを実証したのです。1943年のRI理事会においてこの四つのテストをロータリーに取り入れることが決議され、そして1954年には、ハーバート・J・テーラー自身がRI会長に就任し、ロータリー創立50周年記念に合わせて四つのテストの版権、今で言う著作権の一種をロータリーに移譲しました。現在でも私たちロータリアンはこの恩恵にあずかっていることを大変幸せに思います。今のこういう御時世にこそ、「真実かどうか」「みんなに公平か」「好意と友情を深めるか」「みんなのためになるかどうか」を心に刻んで事業を進めていきたいと思っております。
さて、本日は、私の30数年来の友人で愛知県で活躍している音楽家、田中瑞穂さんに応援をお願いしました。セラミックで作った本格的な楽器を演奏するムジカセラミカ・アンサンブルの演奏をお楽しみいただきたいと思います。田中さんには昨年4月に開催した佐藤陽子スペシャルコンサートでも大変お世話になっております。ムジカセラミカ・アンサンブルの皆様、よろしくお願いいたします。
DSCF1653.jpgセラミック楽器について少しだけ御紹介させていただきます。
1989年、名古屋で開催された世界デザイン博覧会で世界で初めてファインセラミック製の楽器が登場しました。そのとき、愛知県から委託を受け、これらの楽器の設計、製作、そして演奏を進めた中心人物が田中瑞穂さんでした。その当時、私はセラミック関係の会社に勤めておりましたが、音程、音色、演奏のしやすさを本格的に追求した本物の楽器を開発する姿勢に驚愕したものです。18種類の楽器が製作されましたが、本日はその内の3種、ヴァイオリン、フルート、クラリネットが演奏されます。セラミック楽器の特徴は、透明感に満ちた澄んだ美しい音色が響きわたることです。そのため、ムジカセラミカ・アンサンブルは評判を呼び、日本で演奏されるだけでなく海外のいくつかの万博にも招へいされて演奏を披露しています。後ほどミニコンサートを行いますので、是非お楽しみいただきたいと思います。また、御静聴いただければ幸いです。